さて冬学期の授業は何回もお伝えした通り、秋学期に比べるとかなり簡単で、このまま勉強し続ければまた成績オール4.0まっしぐらだった。
もちろん気を緩めずに常に勉強をしていたが、僕はこの頃からもう既に編入したい学校のAdmissionの人たちとコンタクトを取っていた。Admissionというのは、入学・編入申し込みの窓口である。ちなみに当然だが、どの大学にも編入プロセスについてしっかり説明書きがある。ただ、色々と日本と勝手が違うからよくわからないことが多い。
そのためこの頃から僕は、100%編入プロセスを間違えないためにしつこく大学側に連絡した。もちろんまだ留学を始めてから半年も経っていないが、後々ミスに気づいてどうしようもなくなる、というのを防ぎたかった。

ボストン大学、テキサス大学、エマーソン大学、カリフォルニア州立大学ロングビーチ校など…僕はAdmissionにメールを送り、必要な時は電話もした。僕はとにかく自分の取っているクラスが編入に有効なのかが心配で、そのことについて常に連絡を取り合った。慶應を辞めてきたんだ。こんなところでミスがあっては許されない。
メールを送るときはいつもこんな感じだ
“Office of Undergraduate Admission,
My name is Takayuki Toyama.
I am freshman student at Spokane Falls Community College.
I am very interested in transferring to University of Texas at Austin as a transfer student, hoping to major Radio-Television-Film.
Is it possible to know what credits are transferable and required to major Radio-Television-Film?
Thanks for your time,
Takayuki Toyama
そうすると、相手の担当者が自身の名前をつけて返信を返してくれる。それから、Dear 〜さん、という感じでその担当者とメールをやり取りするわけだ。アメリカは色々雑みたいなイメージがあるが、とんでもない。彼らはしっかりと丁寧に返信をしてくれる。しつこいかな、と思うくらい聞いても全く構わない。みんな優しく根気よく付き合ってくれる。
電話も拙い英語でも全く問題ない。今でこそ電話なんて普通にできるが、この頃は電話1つかけるのにかなり勇気が必要だった。でも、失礼な人に当たったなんてことはなく、双方に食い違いがあれば根気よく解決するために努力をしてくれる。
今考えると、このメールや電話のやりとりは僕の編入に大きく貢献していた。実際なんのミスも犯さなかったので編入のプロセスはスムーズに行ったわけだ。
僕みたいに編入を前提として留学をするときは、プロセスに色々と不安な点が多いはずだ。聞くことを恥ずかしがったり躊躇したりせずに、めちゃくちゃな英語でもいいから自分が納得するまで大学側と連絡を取り合うことをお勧めする。