今まで話してこなかったが、学期中は2週間に一度程度、American Honorsのセッションがあった。このセッションでは編入に必要な手続きなどについてレクチャーを受けるものであった。
その最中、セッションの1つの中で履歴書についてのレクチャーを受けたものがあったが、この履歴書が意外と大事だという事実に驚いた。日本では履歴書なんて就職の時やアルバイトの時などでしか必要にならないが、アメリカでは大学への申し込みにも必要でしかも重要な書類の一部のようだ。

しかもアメリカでは履歴書は全てWordなどで自分で作成する。日本ではコンビニなどで履歴書を買ってそれに手書きが主流であったが、アメリカではそんな習慣はない。なので履歴書を作成する時は結構センスが問われる。ダサい履歴書を作ったら第一印象が悪いのだ。
それに書くことも重要であった。アメリカの大学では学校外でどんなことをしてきたか、というのをかなり重要視されるのだ。
この話を聞いた時に、「まずい」と思った。映画学部に申し込むからには、映画とか映像系のバックグラウンドが必要なのに、僕にはそのような経験が皆無だった。日本にいる時は、引越し屋やレストランのキッチンなどでしかバイトをしたことがない。こんなものを書いてプラスになるのだろうか?
しかし、ふと思い付いたのは、僕には「漫才、コント」の経験が日本である。これらも大枠はエンターテイメントだ。アメリカでいうといわゆるStand-up Comedyである。漫才とStand-up comedyは厳密には違うものだが、他に訳しようがなかったので、とりあえずStand-up Comedyのことを履歴書につらつら書いた。
しかし、これは全て日本での経験であったため、アメリカで何か学校外での活動をしなければいけないことは明らかだった。
僕の場合は映画学部という特殊な学部であるので、なかなかそれに関係した活動をするのは難しいところだ。しかし、それ以外の学部の人は大抵の場合、ボランティア活動的なものをする。イベントの運営のお手伝いが1番いい例だと思う。
とにかくこのセッションで明らかになったのはGPA4.0をとって学校外で何もしないやつは大学にあまり好まれないという事実だった。それならばGPA3.5でも積極的に学校外で活動をしている学生の方が面白いと思われるようだ。
僕はこの日を境に、映像関係はもちろん映画学部に関係のないものでも学外活動に積極的に参加することにした。今のままでは僕の履歴書はスッカスカになってしまうのでこれをどんどん埋めていかなければならない。
僕のように留学してその先編入を考えている人は、このように勉強以外の面でも積極的に行動することをお勧めする。