ついに期末試験

さて、ついに期末試験がやってきた。僕もダイキも急ピッチで期末試験への勉強に臨んでいた。もちろん2人とも常に勉強に励んでいるが、抜かりはないに越したことはない。僕にとっては初めてのアメリカ留学においての期末試験だからなおさら気が引き締まる。

僕に関しては5クラス中、1クラスを除いて全て順調だ。このままいけば難なく成績4.0を獲得できるだろう。問題はEnglish 101だ。

普通のEnglish 101であれば簡単に4.0をとれるだろうが、これはHonorsクラスなのでそうもいかない。先生も初期に比べて大分手を緩めているがそれでもこのままいけば成績は3.7にとどまってしまう。僕がここで4.0を獲得するには期末のエッセイで95%取らなければいけない。ちなみに今までのエッセイでは90%を超えたことはない。どうも見ても無理に等しかった。

成績4.0にこだわる理由

成績4.0にこだわりすぎじゃないか?と思うかもしれない。でも、テキサス大学やUCバークレーへの合格を目指している僕とダイキにとって、成績でパーフェクトをとることは非常に重要なことだった。0.1の差が勝敗を分ける世界だ。

期末試験の頃にはスポケインは超絶寒くなり、雪が積もっていた。期末試験を乗り越えればこんな遠くまで寒さに身を震わせながら登校する必要はない。早く終わって欲しい。

案の定、English 101以外のテストは簡単だった。心底、高校で割と真面目に勉強していて良かったと思う。

English 101も最終エッセイを完成させて、教師に提出した。これほどまで身を粉にしてエッセイなど書いたこともない。僕が出せる最大限の力を駆使したものだ。もう何も後悔することはない。

テストの結果は、オンラインで見れるようになっている。留学生活最初の成績発表とあってかなり緊張した。僕はダイキと隣り合わせに座って、結果を見た。

結果は素晴らしかった。点数は申し分ない。5クラス中4クラスは4.0確定だ。問題は… English 101だ。4.0はほぼないだろう。でもせめて3.8には抑えたい。祈るような気持ちでEnglish 101のオンラインページを開いた。

English 101の成績発表!

そしてエッセイの点数を見たときにひっくり返った。なんと僕はエッセイで95%を獲得したのだ。

信じられない。つまり僕はEnglish 101で4.0を獲得したのだ!後で聞いた話によると、僕のエッセイはアメリカ人を入れてもトップだったという。これが日本人の底力だ!

そしてダイキの方はというと… 彼はこのエッセイが優れなかったらしい。90%行くか行かないかくらいで成績はこれで3.7となる。彼は悔しさで歪んだ顔を見せた。その他の成績はもちろん全て4.0だ。彼のコミカレ人生で、このEnglish 101は最も成績が低い評価となる。彼は物理的にも精神的にもこのEnglish 101が大きな仇となってしまうのである。

とにかく、僕は超ハッピーに第一学期を終えた。これから冬休みだ!…とはいうものの、実はこの冬休み中、僕には1つタックルしないといけないことがあった。もう名前も聞きたくないアルファベット5文字だ。

覚えているかい?

「TOEFL」だ。