僕は本を読むのがすごく好きで、しかも趣味が結構偏っている。僕は「世界を変えた人々」にまつわる本が好きで、しかもそれが小説風になっているのが特に好きだった。一人称で書かれている本じゃないと、どうも誰に感情移入すればいいのか分からなくて飽きてしまうのだ。映画もまた同じ。素晴らしい映画は、あなたが主人公と一体となったような感覚にさせる。
なので今回このブログを書くときも読者に僕がどういう人か知ってもらいたい。これまで僕の留学ストーリーを突っ走ってきたが、ここで少し休憩して僕がどんなやつかを書いてみようと思う。

恐怖心がない
まず僕は超平均的な男である。特別頭が言い訳でもなければ、運動もそこそこ。女の子とも人並みに付き合ったこともある。
何に特化しているわけでもなかったが、1つ人と違っていたのが「人を笑わせること」の情熱だ。小学校の頃からみんなを楽しませたいという一心で面白いことをしたりバカな企画を考えたりして周りから注目されていた。
高校になってからは、周りに自然とお笑いグループができてきて、漫才やコントもやった。そのおかげか、僕は大人数を前にして何かを喋ることに全く躊躇がなかった。一度、500人くらい観客がいる前で漫才をしたことだってある(流石にあの時は緊張したが)。
この時の経験が後になってよく生きた。例えば、英語を話す時など。間違えたらどうしようとかそのような考えをしたこともなく、とりあえずベラベラ話すのである。英語でプレゼンテーションをするときも全く緊張しない。逆にアメリカ人が意外に緊張しいな人が多くてとても驚いたのを覚えている。
負けず嫌い
そして僕は負けず嫌いだ。これは小学校からやっているテニスからきている。10歳にも満たない頃からテニスの大会などに参加して常に争ってきた。その状態が部活引退まで8年間も続いたのである。競争心があるのは自然なことだ。
アメリカにいるときもそこにいる日本人には絶対に負けない、と常に戦ってきた。この競争心も後に英語の向上に繋がることになる。ちなみに僕はアメリカで1人の日本人に出会うのだが、僕らは「お互いに負けないぞ」と4年間常に張り合った。でも僕にとって彼はアメリカで手に入れた数少ない日本人の親友、そしてライバルであり、彼がいなかったら僕の留学生活は大きく変わっていたかもしれない。彼はもうすぐでこの物語に登場するから楽しみにしておいてほしい。
一歩目が遅れる論理思考
もう1つの特徴は、僕はかなり論理的な男であるということだ。何か決断をする前に、それを必ず徹底的に分析をして決断を下す。
しかしこれは同時に僕の弱点でもあった。アメリカはとりあえず、「言ったもん勝ち」社会。学生のときも社会に出てからも、このルールは変わらない。バカに見えても印象に残ったやつが好スタートを切るのだ。僕はそのようなことはできない男だ。これは社会に出て大きな負い目となる。最高に強い人間は、論理的思考と爆発力を兼ね備えそれを臨機応変に引き出していくのだ。
残念ながら僕は思慮深すぎて一歩がいつも遅れてしまう。だが僕を見つけてもっと僕を知ってくれた人はいつもこう言ってくれる。
「君は今まで会った中でも最高の人材の1人だ」
とりあえず今日はこんなところだ。この先留学ストーリーを書いていくにつれて上記の僕の特徴がうまく掴めるはずだ。そして僕という人間がどうやってアメリカで生き抜いたかというのはいい情報になるはずだ。
それではストーリーを戻そう。僕は慶應大学を退学して、いよいよ大学選びの段階に入った。しかし僕は、ここで意外な決断を下す。普通の人なら少し不安になるような大学を選択するのである。