カリフォルニアの日本人
カリフォルニア には日本人がウヨウヨいる。2018年にテキサス大学を卒業してからハリウッドの映画制作を経験するためにすぐにロサンゼルスに拠点を移したが、何よりも驚いたのがこの日本人の多さだった。
しかも彼らに1つ共通しているところがある。彼らは特に英語がヘタクソなのだ。
誤解しないでほしい。僕も別にネイティブと見分けがつかないほどペラペラな訳ではないが、少なくとも僕と同じような境遇(アメリカ在住6年)で僕よりも英語を喋れるやつをこのかた1人も見たことがない。おかしなことに20年以上アメリカに住んでても大概僕よりも英語を喋れないのである。
僕の経歴
いきなり偉そうなスタートだが、まずは僕が一体どのような経歴を経てここまできたのか軽く説明する。
僕は1994年にアメリカの首都ワシントンD.C.で生まれた。生まれてまもなく僕は両親とともに日本に戻り、そこから約20年間は東京で生活をすることになる。2014年に慶應大学を中退し、そのまますぐにワシントン州の小さな町スポケインという街でコミュニティ・カレッジに2年間通い、テキサス大学オースティン校に編入し映画学を本格的に学ぶ。2018年に卒業してからすぐにロサンゼルスに移住し、アメリカの制作会社でインターンをし、日系の会社で少し働き、現在はフリーランスとして本場ハリウッドの映画制作にアシスタントとして経験を積んでいる。
とまあこんな感じである。ちなみに読者の皆さんにはハリウッドのちょっとした面白い話なども紹介したいと思う。マーク・ウォールバーグと話したり、スピルバーグの制作会社に乗り込んだりと、普通の人が体験できないような話もあって面白いはず。
それでは話題を戻そう。
なぜ彼らは英語がヘタクソなのか?
まあなぜかという結論は割と簡単に導き出せる。とにかく彼らの生活で行動を共にする9割の人間は同じ日本人なので、喋る9割は日本語なのである。つまり彼らはロサンゼルスにいるにも関わらず、飯がまずいということを除いてはほぼ日本で生活しているようなものなのだ。
一緒にシェアハウスをする相手も、日本人。仕事先も、日本の会社。彼女も、日本人。そんなんで英語が上達する訳ないじゃないか!
英語なんてニュアンスだ、なんていう日本人
ロサンゼルスで会った日本人の1人にこんな人がいた。
「英語はヘタクソでもニュアンスだけ伝わるだけでいいんだ」
言いたいことがある。ニュアンスだけ伝えるだけではアメリカでは成功しない。アメリカに渡米するからにはアメリカで何か成し遂げたいことがあるというのがほとんどだと僕は思っているが、ある程度の細部の表現力がなければ周りの人に認めてもらえない。
まあつまり僕が言いたいのは、限界まで英語力を上げろ、ということである。1つ言っておこう。日本人が英語を習得しようとしても、必ず限界がある。でも、その限界まで辿り着くことはできる。だがその限界レベルの半分の時点で、「ニュアンスは伝わるから」という理由でストップしてしまっているのである。
アメリカの留学生活
僕は今までたくさんのアメリカ人だらけの撮影現場や制作会社に身を置いて、大変な思いをしながらも生きてきた。今では英語でディスカッションをしたり、友達と喧嘩したり、何かプロジェクトをやるのにも何も問題がない。これは僕の学生生活の賜物だと思っている。
アメリカで留学したい、とか、アメリカでビジネスの修行をしたい、とかそのような夢を持って渡米したい人は、きっとたくさんいるはずだ。でも、やり方を間違えるとそれはただの時間の無駄になってしまう。僕から見る限り、ほとんどの人が失敗している。今日から僕は、自分のアメリカ生活をちょっと砕けた小説みたいな感じでお伝えしようと思う。これを読めば、ロサンゼルスにいる生温い中途半端な日本人みたいにならなくて済むはずだ。
このブログを読めば、留学を成功させる鍵、そしてリアルなアメリカ生活の実態を掴める。結構テクニカルな話(TOEFLとか)もするつもりだし、アメリカでの恋愛など色々人間味のある話もしていこうと思う。
まずは僕の渡米前から。時は、2013年、慶應大学の図書館で漫才のネタ作りをしているところから始まる。
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